二度目の緊急事態宣言発出に伴い、どうしても密になる稽古は、感染予防の観点から中止とさせていただき、ひと月経過しました。
さるしっかりとした情報筋から、柔道のサークルで感染者が出ている、市内の武道系の活動はどこも自粛している、市立病院では内部でクラスターが出て外来停止中、厚生病院もクラスター、市中で変異型ウィルスの感染が出た、M市のショッピングモールでもクラスター、市内の銀行でも…などなど、いつどこで感染してもおかしくない状態がまだまだ続いています。
緊急事態宣言の効果が出て、ここのところ連日、東京都は1日の感染者数が緊急事態宣言の解除指標となる500名を切っていますが、医療施設の逼迫や市中の感染状況を見ると、今の状態で解除して良いとは到底思えません。
稽古が出来ないのは非常に辛いのですが、会員の皆さんを感染の危険に曝す訳にはいきません。
今年の半ばまでにはワクチン接種が行きわたるでしょう、今しばらく我慢をしましょう!そして晴れて接種が終わって、感染数が下火になったら稽古を再開しましょう!
大会についても上半期の開催はかなり難しい状況です。しかし、様々な団体が開催出来る日に向けて、準備は行っています。
個々のモチベーションを保つのは大変です。稽古をせずに自宅で過ごすのは、日々が簡単に過ぎて行きます。何にもやらなければ時はどんどん過ぎてしまい、コツコツと基礎を自分で稽古している人に後れを取ってしまいます。
空手や武道は試合をするため、または試合の成績を修めるためにおこなうものでしょうか?私は否と思います。勝つものが空手、武道でありますが、それは他人に勝つのではなく、自分自身に勝つものであると思います。
この自粛期間に自分自身に課題を課して、毎日確実にこなす…とてもストイックで地味な事ですが”勝つ”とは何か?空手とは何か?を再認識できる機会かと思います。
会員の皆様にはご不自由を掛けしますが、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。
館長 千葉征孝